この時期、中紀で激アツのスポット、小浦一文字に行ってまいりました。
ターゲットは、シイラ!
ショアからトップウォーターやショアジギングでエキサイティングな釣りが楽しめる、人気のポイントです。


釣り人の楽園/和歌山県中紀のスーパー沖堤防



小浦一文字の概要


小浦一文字、関西エリアの海で釣りしている人なら知らない人はいないくらい有名なポイントです。

場所は和歌山県の由良、小浦沖にあり、小浦崎の北側に横たわる全長400mほどの巨大な防波堤です。


狙える魚としては、今回の狙い「シイラ」以外にも、ハマチ・メジロ・ブリ、サワラ、シオ等の青物はもちろん、カツオ、マグロ(ヨコワ)等、沖でしか狙えないような魚や大型フィッシュイーターが回ってくるソルトルアーフィッシングの楽園的スポットです。

もちろん、餌釣りでもOK!グレやイサキ、イシダイ、大型のクエの実績もあります。

数年前には、ルアーで238cmのバショウカジキも上がっております!(照ちゃん渡船に魚拓あり)

小浦一文字にはどこの渡船屋さんが渡してくれるの?


小浦一文字へは、下記の渡船屋さんで渡れます。(他にもあるかも?)

乗船手続きや渡船料金は?


照ちゃん渡船の前に到着したら、先ずは乗船名簿に名前と連絡先を記入します。

荷物を車から降ろし、車は漁港内の指定の場所に駐車します。(照ちゃん渡船の駐車場地図

港へは照ちゃんのお店の前あたりから漁港に入る入口があるので、駐車場が遠い場合は先に荷物だけそこから船着き場まで運んでもいいし、もちろん駐車場から運んでもOKです。

出船時間は特に決まっておらず、ある程度人数がそろったキリの良い時間のタイミングで出船します。

並んでたら割り込んだりせずに、順番に乗船し、荷物を適当に固めて置いて、船尾の方かサイドのベンチに座るなどして待ちます。

一文字には港から15分~20分程度で到着します。

渡船料金は4000円で後払い

料金は後払いで4000円。

お帰りの際にお店にて釣果報告と共にお支払いとなります。ちょっと高い感じするけど、4000円以上の価値のある釣り場かと思います。


小浦一文字のおすすめポイントは?


小浦一文字のオススメポイント(船長談)
  • 堤防中央付近の内側
  • テトラ寄りの内側



この2カ所がダントツで実績が多いとのこと。なので、やはりそっち寄りに人が集中しています。(上の写真はオフシーズンの別日に撮影したものです。)

ちなみに、青物とシイラの釣果は、沖磯より一文字の方が断然いいそうです。しかも、内側。ベイトが溜まるからみたいです。

外向きがいい日もあるようですが、堤防の高さ的にランディングが困難。10mクラスのネットか落としギャフが必要です。(満潮時で7mのタモでギリ届くくらい。)




また、外向きは堤防が高すぎてプラグ類はうまく操作できず、ジグ中心となります。

ちなみに、内側は堤防から海面までの高さが2m~3mくらいで、プラグ類も操作しやすいです。(先端付近は大潮の満潮時には波が上がってくることもありますのでご注意ください。)

小浦一文字の水深や地形は?


小浦一文字周辺は足元からしっかりと水深があり、堤防直下まで大型魚が回遊します。

水深は20m~30m前後で、先端付近が一番深く30m~32m、そして内側のテトラ帯に近づくほど浅くなります。

浅い場所でも20mはあるので、どのポイントに入っても安定して底を取るには最低でも40g~60gくらいのジグが必要かと思います。流れの速い日や波気がある場合は70g~80gを使う場合もありますが、100g以上は不要かと思います。(潮流や海況にもよりますが、内側中央付近で40gのジグで30~40カウントくらいで着底します。)

出典:みんなの海図

海図を見る限りは、堤防内側の中央付近からテトラ帯にかけてゆるい駆け上がりになっており、やはりその辺りがベイトも溜まりやすく、フィッシュイーターの捕食ポイントになっているのかもしれません。

ターゲットはシイラ


シイラのシーズンは?


青物は春先から釣れはじめます。春先のターゲットは、サワラやブリが中心です。

夏魚であるシイラは早ければ5月のGW明けから釣れはじめ、9月ごろまで楽しめます。

シオ、カンパチ、ソーダガツオは梅雨明け頃からよく上がります。この時期に、ヨコワや本鰹、稀にハガツオやヤイト鰹等も上がってます。

照ちゃんいわく、日照りが続いて塩分濃度が濃くなると、沖の魚が攻めてくるそうです。梅雨が明けて日照りが何日も続いたら、カジキのチャンスらしいです…。

カジキは無理でも、マグロ、いや、ヨコワは釣ってみたいなぁ~。

小浦一文字でシイラを狙うなら1番船で


実は、今年ここに渡るのは3回目・・・。

前回は大雨降って早上がり…、前々回は1日粘ったけどノーバイト…。どちらも堤防全体でシイラの釣果はありませんでした。

さらにさらに、昨年も2度行って惨敗…。

シーズン中はあんなに連日釣れてるのに、運悪い!!悔しい!!

やはり、釣り人が多い分、釣果情報も多く上がって見えますが、入れ食いみたいな日は滅多にないそうで、50人乗って10人釣れたらええとこらしいです。

なので、今回は今年3度目の正直! 昨年入れると5回目!(笑)
期待のリベンジ釣行です。

この時期、照ちゃん渡船の1番船は午前2時30分。早い…。

なぜこんなに早いかというと、シイラのシーズンは超人気で、これに乗らないといい場所取れないどころか、満員御礼で一文字にすら渡れないこともあるんですよね。(そんな時は沖磯に渡してもらうのもあり)

しかし!その日に限って寝坊!起きたら2時回ってました~泣

今から向かったら到着は4時かぁ…やっちまったなぁ。とりあえず行ってみて、ダメなら沖磯か地磯でやればいいかな~。

一応、3時頃に照ちゃんに電話で聞いてみると、「まあ渡ったけどな~まだ大丈夫ちゃうか~」とのこと!

ラッキー!

4時に現地到着、3番船に乗船できました!

いざ実釣!


AM5時ごろに一文字に到着しましたが、案の定、かなりの人が乗っています。

でも先端付近が少し空いている!先端の赤灯台のところ。

ここは、少し前の台風で堤防が壊れて、先端部分だけ分離して傾いてしまったんです。でも、全然乗れるんです。
 
小浦一文字の割れ目(先端付近)
小浦一文字(先端付近)

小浦一文字(先端の割れ目)

この先端付近も悪くないんですよ。やはり潮通しは抜群だし、水深があり、何より大海原感が半端ない!

但し、足元が傾いているので平衡感覚おかしくなるのと、この割れ目は飛び越えられるような幅ではないので、くれぐれもご注意ください。

とりあえず、3番船でゆっくり来て、ええ場所とれて、これまたラッキーでした。

もう一人、3番船で来られたお兄さんと共に場所を譲り合いし、釣り開始!まだ明け始めたばかりなので、一文字全体でシイラの釣果はまだ上がっていないとのこと。

ベイトは小サバと豆アジ。足元にウヨウヨ泳いでます。

シイラはどちらかというと、カンカン照りの明るい時間帯に釣れるらしいので、今は焦らずキャスト。

色々と自作ルアーのアクションを試してみようと、先ずはこれ。

シンキングポッパー?

自作シンキングポッパー

フォールはケツから真っすぐストーンと沈むんですが、巻くとケツ振りながら波しぶき立てて泳ぎます。

基本、フォールさせることはなく、トップで動かし続ける感じです。シンキングな理由は、単純に重たくして後方重心で飛距離を稼ぐため。

なので、めっさ飛ぶんです。

しかし、反応は無し…。

周りでも釣果はなく、皆さんもトップで狙っている方が大半です。

と、そんな時、ちょっと沈めたポッパーにピクピクと生命反応が。

ん?

何かと思い上げてみるとイワシ!10cm弱のカタクチイワシがフックにぶっ刺さってました!

沖にはイワシが居るのねー。

てことで、これ。

カタクチイワシ風シンペン

カタクチイワシ風シンペン


1投目、少し沈めて軽くトゥイッチしながら巻いてると、ゴン!っと何かがチェイス!

2投目、少し深く沈めて、激しくトゥイッチしながら巻き上げで、ガツン!

ヒットー!

デカい!

早々にジャンプジャンプでシイラ確定!

暴れるし良く引くけど、ライトタックルでも意外とあっさり上がりました。

一緒に3番船できたお兄さんがランディングを手伝ってくれました!ありがとうございます!

シイラ(メス) 85cm


小浦一文字のシイラ85cm


やりました!本日の初シイラ!

3番船で来て1番に釣れました!

自作ルアーで釣れるとすごくうれしいです。誰かにブツ持ち写真撮ってもろたら良かったなぁ~。

しかし、やはりパワフルです。

最後にネットにフックが絡み、グリグリされていつの間にかスプリットリングが延ばされてフックが外れていました。

シイラにもぎ取られたフック


あぶね~。

その日、午前中で一文字全体でシイラ5本くらいでしょうか。ハマチも1本上がってました。
3番船で一緒に来たお兄さんは飲ませで2本上げられてました。

この日のシイラはトップには反応悪く、ほとんどの方が小サバを餌にした飲ませかジグで釣られていました。

私ももう一度、ジグでヒットはしたんですが、痛恨のバラシ。その後、爆風となり早々に納竿しました。

シイラを食べる際は注意(毒)


シイラのお味は意外と淡白で、特にムニエルが美味しゅうございましたが、シイラの表皮粘膜には毒がありますので、生食される場合はくれぐれもご注意ください。

以下、Wikipediaより引用
暖海の表層を泳ぐシイラは、体表に毒(腸炎ビブリオ菌や表皮粘液毒)を持つと言われる。 後述のように生食する際には、可能であれば下ごしらえ用まな板と仕上げ用まな板を別にするなど、注意が必要である。 シイラを生食することは、人によっては多量に食べたときに吐き気や下痢などの症状を催す場合もあり、注意が必要である。

タックルデータ

ロッド:アブガルシア STLS-962M40-KR
リール:ダイワ カルディアLT 4000CXH
ライン:PE1.5号(ヤマトヨテグス ストロング4)
リーダー:フロロ5号(ジョイナーボスメント)
ルアー:自作シンペン






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