モンベルのサワートレッカーRS、沢登り用のシューズです。
釣りにも良さそうだなぁと以前から気になっており、とうとう購入してしまいました。


出典:mont・bell オンラインショップ

※ 以前はアマゾンで購入できたんですが、今は公式オンラインショップでしか購入できないみたいです。

サワートレッカーRSはソールタイプが2種類


底がフェルトソールタイプゴムソールタイプ(アクアグリッパー)の2種類あり、私はゴム底アクアグリッパーのサワートレッカーRSを購入。

見た目的にもカッコよくて気に入ってるのですが、この新素材のアクアグリッパーってやつが濡れた岩場などで最高のグリップ力を発揮するらしいです。



メーカーサイトより引用

モンベルが独自に配合したコンパウンドと広い接地面積を持つソールパターンにより、水中の岩肌に対して驚異的なグリップ力を発揮します。これにより、転倒などのリスクを軽減するだけでなく、安定した蹴り出しが可能となり、快適で安全な歩行を実現します。「パドルスポーツ」のカテゴリにもアクアグリッパー®を採用したフットウエアを掲載しています。併せてご覧ください。

サワートレッカー RSのクリップ目安






これを見るとアクアグリッパーは、苔には少し弱いみたいです。
購入時にフェルトタイプの方が安いし迷いましたが、アクアグリッパーがどんなものか気になり、私が釣りをする磯等では苔は少ないので問題ないと判断しRSを購入。

サワートレッカーRSは軽量&スリム


この靴を履いての初めて釣行は、磯ヒラ狙いで行った中紀の地磯


履き始めの感じとしては、ちょっと見た目が特撮ヒーローっぽくなるww もうちょっと渋めの色でも良さそうだけど、使い込めばいい風合いが出そうな気がします。

で、驚いたのが軽さ。すごく軽い!
そして、少し硬めで細身。

私は足が小さく、普段は25cmの靴を履いています。モノによっては24.5㎝でちょうど良かったりするのですが、このサワートレッカー、かなりタイトな作りで、私の足でも25cmでは窮屈に感じました。

もちろん紐の締め込みで調整は出来ますが、靴下を履く前提で考えれば、1サイズ大きいものが無難です。

なので、私は25cmを一旦返品し、25.5cmと交換してもらいました。サイズ交換も送料も無償でしたよ。

それでも履き始めは足の先から甲にかけて少し窮屈さを感じます。
しかし、ほんの30分ほど履いて歩けば、すぐに靴が足に馴染み、窮屈感も無くなりました。(本番前に1日慣らし履きをしておけば良いと思います。)

防水性は?

サワートレッカーRSは、沢登り(水の中を歩く)用で濡れる前提の靴なので、防水性はありません。
その代わり水抜けがとても良く、乾きやすい、濡れても不快感の無い履き心地になっています。
裸足でも気持ち良く履けますが、履き始めは硬くて少し指先が痛く感じるかもです。
靴下を履くなら沢登り用の靴下やネオプレーンソックス、防水靴下がおすすめです。






防寒性は?真冬でも使える?

サワートレッカーRSは、濡れる前提の靴なので、冬の釣りには向きません。春~夏、秋口まででしょう。

 

グリップ力は?

で、肝心のグリップ力ですが、濡れた岩場、ゴツゴツした岩肌、サラシを被る磯等でも問題なさそうです。
特に岩肌の登り降り等ではすごい安定感で、しっかり岩肌に吸いつき安心して磯場を歩けます。

ただし、海藻が多い茂るような磯や苔がべったり貼りついた丸石の上等では厳しいかと思います。

試しにヒジキが大量にお生い茂る岩の上に立ってみましたが、全くグリップが効きません。当然ですが…。
そのような場所では、普通のピンスパイクが無難です。

スパイクには、底の素材・形状により向き不向きがあり、選択に困りますよね。


スパイクのソールの素材・形状別特徴


普通のスパイク(ゴム+ピン)

  • 〇:ゴツゴツした岩場や、厚く茂った海藻や草の生えた岩場に強い。
  • ×:ツルツルした岩盤や濡れた丸石、平らなコンクリート上などではスケート靴のように滑り、とても危険です。
また、テトラポットや平らな堤防上にも適しません。平らなところでは逆に滑りやすく、必要ない場所だと、ピンがカチカチ鳴って安定感も悪いので、非常にストレスを感じ疲れます。
意外と出番が少ないので、最初の磯靴としては個人的にあまりおすすめしませんが、ご自身のフィールドに合わせてお選びください。






フェルトスパイク(フェルトのみ)

  • 〇:平滑でツルツルした岩盤の上や薄く生えた苔の貼り付いた岩の上などに強い。
  • ×:草や海藻の生い茂った岩の上ではグリップせず危険。
フェルトスパイクは、渓流など常に濡れたツルツルした石の上やウェーディング、海苔の貼りついた岩場等に適しています。
逆に、テトラや防波堤ではフェルトスパイクは機動性に欠けます。特に、乾いたコンクリート上や砂の付いた堤防上では滑る恐れがあり危険です。
テトラや防波堤では、ある程度グリップ力のあるゴム底のスニーカーや釣り具メーカーから出ているフィッシングシューズがおすすめです。





サワートレッカーのフェルトタイプはこちら




フェルトピンスパイク(フェルト+ピン)

上記の中間的な存在で、フェルトソールの中にピンが埋め込まれたスパイクです。普通のスパイクほどのピンの効果はありませんが、磯釣りにおいてはこのタイプが一番汎用性に優れ、出番が多いと思います。基本的には、フェルトソールがベースでプラスアルファでピンが埋め込まれているといった感じです。

※ ご自身のフィールドにもよりますが、最初に磯靴を購入するなら、このフェルトピンスパイクをおすすめします。








ゴムのみ(ラバーソール)

モノによってそれぞれ特徴があり、はっきりしたことは言えませんが、釣り具メーカーから出ているものであれば、テトラや防波堤、ライトな磯などで活躍します。

沢登り用のトレッキングシューズなども機動性と濡れた岩の上での安定性も考えられて作られているので、悪くないと思います。

釣り全般で考えると、なんやかんやでこのタイプが一番出番が多いと思います。

一般的には、機動性が高く、乾いたゴツゴツした岩場などではグリップします。テトラや防波堤などでは、スパイクよりゴム底のスニーカーやフィッシングシューズが適しています。
ただし、濡れた岩盤や苔の生えたテトラの上ではよく滑り危険です。また、お生い茂った草や海藻の上ではグリップしません。






最強??ラバーピンフェルトスパイク

最近は、ゴム+フェルト+ピンというタイプが出てきました。このタイプは使ったことないですが、フェルトピンスパイクの弱い部分を補ってくれていればとても良いのではないでしょうか。 少し耐久性が気になりますが、評価も高く、信頼のシマノということで、次回、シューズ購入時はこれを試してみたいと思います。

XEFO ドライシールド ジオロック カットラバーピンフェルト シューズ
出典:シマノ




サワートレッカーRSのアクアグリッパーはゴムソール


今回のこのサワートレッカーRSのアクアグリッパーは、ゴムのみのタイプになりますが、一般的なゴム底シューズとは違い、吸盤のように吸い付いてグリップする感じです。 最初は不安で慎重に足を運びましたが、全く滑ることもなく徐々に安心感を得ました。スパイク程のがっつり食い付く感じは無いですが、キュッと岩肌に吸いつく感じで、濡れた平らな岩の斜面でも全く滑りません。
軽くて機動性も高く、テトラの上を歩く際も安定感があります。
とはいえ、油断すると危険なので、磯やテトラでは常に注意を払って慎重に動いた方が良いですね。

結論として、このサワートレッカーRS、磯釣りにも問題なく使えそうです。
これからの時期、磯やテトラ、ゴロタサーフなどでも活躍してくれそうです。


追記です!

何度か履いているうちに底のアクアグリッパーのゴムが少しヘタってきたりすると、吸着力(グリップ力)が少し落ちるようです。
使用頻度が高いので仕方ないかと思いますが。
なので、磯釣りに超オススメ!とまでは言えないですが、使えなくもないです。
どんなスパイクでもフィッシングシューズでも、オールラウンド、オールマイティはなかなか期待できないですね。

基本は安全第一で、皆さんが普段通われている釣り場の環境にあったものを選んでいただければと思います。

サワートレッカーRSは、比較的ライトな磯や防波堤、ゴロタ浜、サーフなんかでの釣りならすごく良いと思います。