PEライン原料はポリエチレン樹脂。
Poly Ethylene で、P E ラインです。

そして、このポリエチレン樹脂を加工してPEラインの原糸となるダイニーマという繊維が作られます。

出典:東洋紡株式会社
このダイニーマは、日本の東洋紡株式会社とオランダのDSM社が共同開発した、高強度のスーパー繊維で、ピアノ線の8倍の強度があるらしく、釣り糸だけでなく、船舶関連や安全・防災関連など、様々な産業で使用されています。

そのダイニーマですが、今年(2016/4/1)からイザナス(IZANAS)に商標が変わるそうです。

Dyneema から IZANAS へ。(東洋紡 プレスリリース


今までは、東洋紡製もDSM社製もダイニーマと表記されていたので、戸惑いを生むとのことで、この春から東洋紡製のダイニーマはイザナスと表記されます。

国産のPEラインはどのメーカーでもほぼ100%、このダイニーマ(イザナス)から作られています。

高級PEラインでも安価なPEラインでも、原糸は同じこのダイニーマ(イザナス)。
各社それぞれ、この原料繊維を独自の編み方や加工、コーティング等によって釣り糸として製品化しています。

なので、国産のPEであれば、強度的にそんなに大差は無いと思ってよいと思います。

ただし、釣り具メーカーが原料を仕入れる際に、Aランクの高級品(ウルトラPE)Bランクの安価品(スーパーPE)があるらしく、高価なPEラインならAランクの原料、安価なPEラインならBランクの原料が使われていると思われます。いずれにしても規格内で欠陥品等では無く、厳しいチェックをクリアした原料のはずです。
中には、安価なPEラインでもAランクの原料を使っていたり、高級ラインでもBランクの原料から作られているものもあるかもしれませんが、そこはメーカーさんしか分からないですね。

Bランクの原料では品質的にAランクより劣るのは明らかでしょうが、素人には分からないレベルでしょう。
国産PEラインなら、安価なものでも全く問題なく使えるものがほとんどです。あとは、数少ない一発大物のチャンスを逃さないために念のため高価なPEラインで安心を買うか…でしょうか。

一昔前に比べればどんなラインでも格段に使いやすく、品質も上がっています。

これからは、ダイニーマ 改め イザナス
PEラインで釣り業界に革命をもたらした東洋紡さん、今後も勝手に応援していきたいと思います。

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