久しぶりにアオリ狙いでの釣行です。
今回も家族総出でのんびりファミリーフィッシングですが…。

真昼間のサーフヤエン


この時期、和歌山の中紀~南紀エリアの漁港や地磯はどこのポイントもイカ師だらけ。のんびり釣りができないし、子連れだと迷惑かけるので、我が家では昼間にサーフからアオリイカを狙います。

岩城の浜


和歌山県 岩城の浜


中紀と南紀の境くらいにある岩城というサーフです。
真昼間のサーフということで、もちろん貸し切り!

浅いですが少し沖に岩礁や藻場があり、すぐ横の漁港には日中でもイカ師がぎっしり。
アオリイカの濃いポイントなので、浜からも十分可能性があります。(中紀、南紀あたりの岩礁混じりの浜ならどこでも狙えますし、藻場があれば、春の大イカも狙えます。)

PEラインでヤエンに挑戦


そして、今回は初めて、PEラインでヤエンに挑戦することにしました。

ヤエンでPEラインを使う際のメリットや気になる点


メリット

  1. より遠くへアジを投入できそう。
  2. 感度が良いので、ヤエンの滑り具合が伝わってくる。
  3. 細くても強度があるため、不意の大物(魚)にも対応できる。

くらいでしょうか。
あまりメリット無いですが・・・、サーフではアジを遠投できるという点は大きいわけです。

気になる点

  1. 針はPEに直結?リーダーを付ける?
  2. リーダー使用の場合、結束部でヤエンが止まらないか?
  3. PEライン上をヤエンがうまく滑ってくれるのか?
  4. 比重が軽く、アジが潜ってくれないかも?
  5. サーフの駆け上がりや根にPEが擦れて切れないか?

等です。

気になる点(デメリット)の方が多いですね・・・。
ラインの比重(浮力)については、浅いサーフではメリットになります。


ロッドは?

サーフでは、低い位置からヤエンを投入するので、ヤエンをスムーズに送り込むだけの角度を取るために、5m以上の長めの磯竿などを使用する方が釣りやすいです。(と言いながら、自分はルアーロッドを使ったりもします。)

今回は、1本は3号 5.3mの磯竿と、もう一本は,10ftくらいのシーバスロッドMLを使いました。







竿立は必須

サーフでヤエンをする場合、竿立は必須です。リールに砂が着くと故障の原因にもなるますし、波打ち際でラインが揉まれるとラインが傷み、切れやすくなります






リールは?

今回、リールは3000番のスピニングリールを使用しました。特におすすめとかはなく、ドラグ性能の良いリールが良いと思いますが、釣具店のワゴン売りで1,500円くらいで買える安いリールでも十分です。


ラインはPEラインを150mほど巻いて

1つには、アーマードS 0.8号




フロロコーティングされており、フロロに近い使用感で水馴染みが良く、PEの強度もあるので、より細いラインを使用できます。色落ちは殆どなくコーティングされているのでヤエンの滑りが良いです。高品質なのにとても安価でお気に入りです。
カラーは、アオリイカの場合CG(カモフラグリーン)がオススメです。



もう一つには、格安PEライン、放浪カモメオリジナルPEライン 0.6号




海外製で太めのPEラインですが、なんと1000m巻きでこのお値段!たっぷり使えてお得です。固めで飛距離はイマイチですが、感度・強度は問題ないかと。意外と表面がツルツルしてるのでヤエンにも使えるかと思います。耐久性はわからないですが、どちらかというとオープンウォーターでの釣りやオフショアでのライトゲームに向いているかと思います。日本製PEラインよりかなり太いので、2ランク程号数を落として購入して下さい。(0.6号で日本製の1号くらいです。)※決してオススメとかではありません。あえてこのラインを使うメリットは何も無いと思います。


リーダーは?

リーダーには、磯竿の方は、ナイロンの3号を長めに9mほど。キャスト時に引っ掛からないよう、リールのスプールに巻き込まない程度でセット。

もう一本のルアーロッドの方は、フロロリーダー2号1ヒロでセット。

イカ狙いの場合、リーダーはフロロより伸びのあるナイロンが良いように思います。特に今回は伸びの無いPEを使用するので、リーダーにはナイロンを長めにセットしました。

ただ、フロロならもっとラインを細くでき、結束部も小さくできるので、それはそれでメリットがありますね。

結束は、できるだけ結び目がスリムになるノットが良いです。FGノットかSCノットが良いと思いますが、結束部のリーダーの端糸のヒゲがヤエンに引っ掛からないか心配になるので、ハーフヒッチで念入りにヒゲを隠しました。(面倒くさいです)

そしてフックには1/0番くらいの大き目のワームフックやマス針、大きめのチヌ針をリーダーに直結して使用します。

特にサーフでは、ヒラメやマゴチ、ヒラスズキ、さらに、潮通しの良いポイントで沖にうまくアジが泳げば青物もヒットします。

そんな大物に備えて少し大き目のフックを使用すれば、フッキング率が上がります。小さなフックだと、すっぽ抜けてばらす率が高くなります。

ある程度ならフックを大きくしてもイカの釣果にはあまり影響ないと思います。

そんな感じで前置きが長くなりましたが、早速活きアジをセットして投入!


アーマードSを巻いた方は良く飛ぶ気がします!ナイロンラインの1.5倍~2倍の飛距離がでてる感じがします。

放浪カモメは・・・、全然飛びません・・・。

投入後、ドラグをゆるゆるにして、アジを沖に送り出します。(結局これが大事。やはりアジを遠投するのも限界があり、また強く投げるとアジが弱ったり、すっぽ抜けたりするので、ソフトにキャストして、あとはアジに頑張って沖まで泳いでもらうのがベスト。)

沖に根があるので、その辺りかなー?ってとこでドラグを軽く締めて放置。

5分程して早々にドラグが鳴りました!ルアーロッドの方です!

慌てず2分ほど放置し、しっかりアジを食わせてゆっくり引き寄せます。

ヤエンの入れどころが分からないので、イテマエ打線でヤエン投入。

ヤエンがPEライン上を滑り落ちますが、ルアーロッドだと十分な角度が取れず海面あたりでヤエンが止まってしまいました。

また、重めのヤエンだと、ラインがたわみ、波打ち際で角度が下がってしまうようです。

仕方ないので竿をしっかり立てて、そのままゆっくり引き寄せます。

少しずつですがヤエンが滑り落ち、リーダー結束部は難なく通過!

そのころにはイカが波打ち際のすぐ先で浮いているのが見えます(笑)

でもまだヤエンに掛かっていません。

そして波打ち際のブレイクラインまで来てようやくヤエン到達!

意外とあっさりフッキングしました。

そのままゆっくりテンション保ちつつ、竿を横に寝かせ気味にそおーっと波に乗せて浜に引き上げます。

サーフヤエンアオリイカ


目の前でヤエンに掛かったので、取り込みは一瞬でした。

サーフは目線が低いので、イカから人影が見えないのか、近付いてもあまり抵抗しないようです。

もちろんヤエンが掛かれば逆噴射で抵抗しますが、波に乗せて引き寄せればタモやギャフも使わずに簡単にランディングできます。

その後はアタリ連発!

2杯目以降は、軽めのヤエンを投入し、スムーズにヤエンを送りこむことができました。

サーフからヤエンで釣るアオリイカ

和歌山サーフヤエンでアオリイカ


放浪カモメでもちゃんと獲れましたよ。

午後3時から開始して夕マズメまで2時間程ですが、500g~800gのアオリがコンスタントに釣れ、PEでサーフヤエンは大成功となりました。

ヤエンで釣るならやっぱりフロロかナイロンが無難


結論として、ヤエンにPEライン使えます!と言いたいところですが、やっぱりフロロかナイロンが無難かと思います。

実際、そんなに飛距離は変わらないですし、感度も必要ないですし。

どうしてもPEでやるなら、デュエルアーマードシリーズなど、コーティングされているものが使いやすく、1号以下の細いラインがベストです。

リーダーは3号前後のナイロンで、結束はできるだけ小さく綺麗にヤエンはサーフの場合、軽めのものがスムーズに滑り落ちて良いと思います。

それから、僕のようにルアーで使ってたものを流用するのはやめておいた方がいいです。やはり、サーフで置き竿で狙うので、PEラインが波打ち際で揉まれて傷みやすくなります。次に使うときにはラインが傷んでいる恐れがあります。

総合的に判断すると、やっぱりヤエンするなら細め(2号くらい)のフロロラインでフック直結がベストでしょう。

サーフでのヤエンであれば、フロロ3号くらいの方が安心かもです。




▼ オススメのヤエンは、このヤマシタのアオリヤエン ▼



安価で実績が多く安全パイかと思います。サイズは、秋イカならM~L春イカならL~LLです。 和歌山の釣太郎さんではこれが一番売れており実績も高く、オススメされていますよ。